6素線及び10素線からなる高温超伝導Roebelケーブルの磁化損失の実験的比較

Experimental comparison of magnetization losses in HTS Roebel cables consisting of six strands and ten strands


米田 宇志, 雨宮 尚之, 中村 武恒 (京大); 姜 哲男, BADCOCK Rod A (Callaghan Innovation)


Abstract:高温超伝導線材を集合化したときに生じる偏流を抑えるために、各超伝導線のインダクタンスを等しくするような転位構造をもった高温超伝導Roebelケーブルが注目されている。このRoebelケーブルを様々な機器に応用していくためには、その交流損失特性の把握が重要であり、またこのRoebelケーブルを構成する素線の数が変わると、損失特性が変化することも考えられる。そこで今回、我々は10素線からなる高温超伝導Roebelケーブルに任意のケーブル面に対して任意の角度で外部交流磁界を印加し、磁化損失を測定した。これと以前に測定した6素線からなる高温超伝導Roebelケーブルの磁化損失との比較検討結果について報告する。