トーラスプラズマ実験装置Mini-RT用 のReBCO線材コイルの冷却・励磁試験

Cool-down and excitation tests of the ReBCO coil for the torus plasma experimental device Mini-RT


夏目 恭平, 三戸 利行, 柳 長門 (NIFS); 寺﨑 義朗 (総研大); 小川 雄一, 森川 惇二, 内島 健一朗, 保坂 友一朗 (東大); 能瀬 眞一 (富士電機)


Abstract:トーラスプラズマ実験装置Mini-RTの性能向上とReBCO線材のプラズマ実験装置への応用を目的として、ReBCO線材コイルが東京大学小川研究室によって製作された。本講演では、核融合科学研究所で行われたReBCO線材コイルの冷却・励磁試験の詳細について報告する。ReBCO線材コイルは、GM冷凍機で冷却されたヘリウムガスによって35 Kまで冷却され、永久電流モードで100 Aまで通電・励磁された。測定された永久電流の減衰時定数などから、コイル製作や冷却による懸念された線材劣化の影響はなく、予想されたコイル性能を達成していることがわかり、Mini-RTの性能向上を期待できる結果となった。