REBCOコイルが切り拓く超伝導コイルシステムの新時代へ向けて -世界初のLTS/REBCO NMRシステムにおける多次元NMR-

Towards a new era of superconducting coil systems with REBCO coils - Words's first 2D-NMR spectra for a LTS/REBCO NMR system -


柳澤 吉紀 (理研); 朴 任中, 中込 秀樹 (千葉大); 濱田 衞 (JASTEC); 松本 真治, 木吉 司 (NIMS); 末松 浩人 (JEOL RESONANCE); 高橋 雅人, 前田 秀明 (理研)


Abstract:REBCOコイルは超伝導コイルシステムの姿を刷新するポテンシャルを持つ。NMRやMRIにおいては従来達成できなかった高磁場をコンパクトな磁石で実現することで、創薬や医療診断の分野における革新が期待できる。本報では超伝導コイルシステムの新時代へ向けた第一ステップとして、これまで積み上げてきた基盤技術をインテグレートした400MHz(9.4T) LTS/REBCO NMRシステムを開発した。このNMRは遮蔽電流磁場の影響が大きく、すでに開発したLTS/BSCCO NMRに比べてはるかに大きな磁場の時間ドリフトや磁場の空間的な不均一性を示した。この不均一性は超伝導シムでは補正できないレベルである。これを鉄シムで調整した結果、磁場均一性を向上させることに成功し、REBCOコイルを用いたNMRシステムとして世界初となるアミノ酸の2次元NMR測定に成功した。

本研究は、科学技術振興機構の研究成果展開事業・戦略的イノベーション創出推進プログラムにより実施されたものである