Effects of RE-mixing and Ba2Cu3O4Cl2 doping for RE123 melt-solidified bulks
瀬戸山 結衣, 下山 淳一, 山木 修, 山本 明保, 荻野 拓, 岸尾 光二 （東大）； 水戸瀬 智久, 淡路 智 （東北大）
Abstract:RE123溶融凝固バルクの臨界電流密度Jcの更なる改善に向け、RE元素混合の低温・高磁場におけるJc改善効果を検討した。低温で18 Tまでの磁化測定を通し、Yを123相に多く含むRE混合バルクではJcの磁場依存性が小さく、BaサイトへのREの部分固溶量低減により10 T以上の高磁場ではDyを多く含む試料よりもJcが高くなること(〜10 T, 40 Kで〜3×10＾5 A/cm^2)、Jcの第二ピークがピンの種類の違いで分裂することが明らかになった。また、新規ピンニングセンター導入を目指しY123溶融凝固バルクに対しBa2Cu3O4Cl2添加を試み、0.5 mol%添加がJc改善に有効であり、Jcの種結晶からの距離依存性が低減する傾向を見出した。