Sahara-Solar-Breeder Project in Algeria
浜辺 誠, 河原 敏男, 山口 作太郎 (中部大)
Abstract:サハラ・ソーラー・ブリーダー計画(SSB計画)はサハラ砂漠から大規模なエネルギーを取り出し、国際的に利用することを目標とした計画であり、その達成のために日本とアルジェリアの各研究者で、具体的に次の5点を現在進めている
1)サハラをはじめとする不毛の砂漠資源であったシリカ(SiO2)を原料とするソーラーSiの直接的あるいは間接的還元によるプロトタイプ技術開発と、低コスト増殖的生産のテストプラント作製、2)砂漠における各種太陽電池の性能(効率、耐久性)の定量的データ取得とソーラーブリーダー用太陽電池の選択、各種太陽電池の課題と対策の提示、3)砂漠地帯の太陽電池活用法(海水淡水化、砂漠の緑化など)の検証と実用化提言、4)エネルギーの長距離・低損失輸送手段としての高温超伝導ケーブルシステム運用に関する問題点の摘出と対策の提示、5)アフリカのエネルギー工学教育拠点の形成。
中部大学超伝導センターでは、このうちの4)を担当しており、地中送電の可能性を評価するためにアルジェリア・サイダ大学内で地中温度計測を開始した。