Passive ShimmingによるMRI/NMRマグネットの全方向磁界成分均一化のための球面調和関数による磁界解析

Magnetic field analysis with spherical harmonics functions for all magnetic field components homogeneity of MRI/NMR magnet by passive shimming


野口 聡 (北大); HAHN Seungyong, IWASA Yukikazu (MIT)


Abstract:Magic-Angle-Spinning MRI用のマグネットやダイポール・マグネットなどでは、回転対称の磁界を発生しておらず、鉄などによるPassive Shimmingのための計算が困難であった。ソレノイド・コイルなどの回転対称の磁界などに対しては、通常、軸方向(z方向)成分の磁界だけを対称に均一化を図っており、そのための球面調和関数による磁界表現が確立している。一方で、径方向や周方向(xやy方向)の均一化まで考慮されることは少なかった。そこで、径方向や周方向(xやy方向)の成分の球面調和関数による定式化を、電流が作る磁界と磁化(鉄など)が作る磁界に対して行い、全方向成分の磁界が球面調和関数で表現できるようになったので報告する。また、その定式化により、Magic-Angle-Spinning MRIのPassive Shimmingを試みたので、あわせて報告する。