被災時にMR装置の運転・管理関係者へ提供すべき超伝導マグネットの工学的情報の検討

Study of engineering information of the superconducting magnet to be provided to the operator of the MR systems in the disaster


野口 隆志, 端 健二郎, 大木 忍 (NIMS); 中井 敏晴 (国立長寿医療研)


Abstract: 東日本大震災に起因したMR装置の被災状況に関する調査を行ってきた。被災調査の不安事項の調査結果、その9割がクエンチに対する漠然とした不安を背景としていることから、実際のクエンチ現象を知ることで多くの不安要因が解消できることが期待できる。またMR装置に関する初期点検および復旧立ち上げ作業を設置機関の職員主導で実施した装置は309台(調査対象装置602台の内)であったことが、本検討の重要性の根拠となった。使用者へ伝えるべき現象理解のための資料として、実際の強制クエンチを観測した結果を報告する。