ITER CS導体ジャケットの調達準備

Preparation for Procurement of ITER CS Conductor Jacket


尾関 秀将, 濱田 一弥, 布谷 嘉彦, 河野 勝己, 高橋 良和, 押切 雅幸, 齊藤 徹 (原子力機構); 松並 正寛, 手島 修 (神鋼特殊鋼管)


Abstract:国際熱核融合実験炉(ITER)計画において、原子力機構は中心ソレノイド(CS)用導体の調達を分担している。CS導体は、Nb3Sn超伝導線を用いたケーブル・イン・コンジット導体であり、外形49mm角、内径32.6mmの高マンガンステンレス鋼であるJK2LB製のジャケットに超伝導ケーブルが収められた構造である。ジャケットに対しては、高い寸法加工精度、Nb3Sn超伝導生成熱処理後においても高い強度(耐力850MPa 以上)及びじん性(破壊靭性値130MPa√m以上)が要求される。原子力機構では、メーカーと協力してCSジャケットの製作技術の開発を進め、ITERの要求する寸法精度、機械特性を達成するとともにジャケットの品質管理試験の結果として、深さ0.5mm、長さ2mm及び直径0.5mmのドリル穴の人工欠陥を精度よく検出可能な超音波探傷技術を確立し、量産にむけた準備を整えた。本発表ではこれらの成果について報告する。