Fabrication and Test of Superconducting Magnets for Trapping Immunoglobulin in Serum
柁川 一弘 （九大）； 上岡 泰晴 （ネッツ）； 我妻 洸, 淵野 修一郎, 古瀬 充穂 （産総研）； 植田 浩史 （阪大）； 中村 秀一, 飯塚 倫尋 （ネッツ）
Abstract:我々は、医療用たんぱく質のうち特に血清中に微量存在する抗体（免疫グロブリン）の分離・精製に超電導マグネットを用いた磁気ビーズによる高勾配磁気分離システムを応用する研究を行っている。既存技術の永久磁石に比べて、超電導マグネットを用いて高磁界化することにより、ナノサイズの磁性ビーズを捕捉可能となることが期待される。本研究では、高勾配磁気分離システムに用いる伝導冷却方式の超電導マグネットを設計・製作した結果を報告する。また、健全性を事前に確認するために、製作した超電導マグネットを液体ヘリウム中で浸漬冷却して励磁した結果についても報告する。さらに、磁気ビーズや磁性フィルターを効果的に消磁するために製作した回路の試験結果についても述べる。