高温超伝導バルクスタガードアレイアンジュレータ実現に向けた三次元磁場計測システム開発

Development of a Field Measurement System for the Bulk HTSC SAU


柴田 茉莉江, 金城 良太, CHOI YONG WOON, MOHAMED OMER, NEGM HANI, KONSTANTIN TORGASIN, 吉田 恭平, 島橋 享兵, 井門 秀和, 全 炳俊, 増田 開, 紀井 俊輝, 大垣 英明 (京大)


Abstract:放射光施設の高性能化に向けて、短周期・強磁場なアンジュレータが期待されている。我々は、原理的に短周期・強磁場を実現できる高温超伝導バルクスタガードアレイアンジュレータを提案し、有効性の検証を行ってきた。本アンジュレータは、外部のソレノイド磁場によって超伝導バルクに電流を誘起させ、周期磁場を生成する。磁気設計を行うためには磁場分布の空間的な計測が不可欠であるが、従来の磁場計測システムでは低温・真空封止で計測することができない。今回我々は、77 K以下の低温下かつ1.0 × 10-4 Pa以下の高真空下で、円形基盤上に4つのホール素子を並べたプローブを回転させながら前後に移動することで、三次元の磁場分布を測定可能なシステムを考案した。本発表では、この磁場計測システムの開発状況について報告する。