ErNを蓄冷材として用いたGM冷凍機の冷凍能力試験

Evaluation of refrigerating ability of GM cryocooler using ErN as regenerators


中川 貴, 伊澤 拓志, 中野 貴紀 (阪大); 平山 悠介 (NIMS); 山本 孝夫 (阪大); 増山 新二 (大島商船高専); 高田 裕章, 栗岩 貴寛, 入江 年雄 (三徳)


Abstract:熱間等方加圧(HIP)法によりEr金属球(粒径180-300μm)を窒化して、球形ErNを合成した。ErNは4K付近非常に大きな磁気比熱を示す物質で、二段式 0.1W GM冷凍機(SRDK 101D)の二段目の蓄冷材として用いた場合の冷凍機の冷凍出力を評価した。その結果、粒径が180-212μmのErNを使用した場合、GM冷凍機の最低到達温度は3.21 Kで、4.2 Kでの冷凍出力は0.13 Wにもなった。このことから、ErNは4.2K用GM冷凍機の蓄冷材として非常に優れていることが実証できた。