MgB2超伝導バルク磁石の磁束クリープ特性

Flux creep properties of MgB2 superconducting bulk magnets


山本 明保 (東大, JSTさきがけ); 石原 篤, 赤坂 友幸, 富田 優 (鉄道総研); 岩瀬 和至, 下山 淳一, 岸尾 光二 (東大)


Abstract:冷凍機冷却による5-30 Kで応用可能な超伝導バルク磁石としてMgB2バルク体を検討した。MgB2は金属系超伝導体としては最高のTc(40 K)を持ち、結晶粒間の弱結合が無いため、試料全体にわたって均一な超伝導電流分布を持つバルク体が比較的容易に作製可能である。本研究ではMgとBの混合粉末の圧粉成型体を熱処理することにより、直径10-60 mmφの円盤型MgB2バルク体を作製した。このバルク体試料を超伝導マグネット中で冷凍機により冷却し、所定の温度において磁場下着磁を行った後、試料の捕捉した磁場の経過時間依存性を測定した。