SuperKEKB衝突点用超伝導電磁石システムの開発
- QC1プロトタイプの開発と低温試験結果 -

Development of final focus superconducting quadrupole magnet for SuperKEKB Development of Final Focusing Superconducting Magnet System for SuperKEKB
- Development and Test Results of QC1 Prototypes -


有本 靖, 大内 徳人, 土屋 清澄, 岩崎 昌子, 多和田 正文, 東 憲男, 宗 占国, 大木 俊征, 山岡 広 (KEK); 田中 学 (三菱電機システムサービス); 遠藤 友成 (日立プラントテクノロジー)


Abstract:高エネルギー加速器研究機構では、KEKB加速器の性能を40倍まで高めたSuperKEKB加速器の建設が進められている。SuperKEKBでは電子・陽電子ビームの衝突点においてそれぞれのビームが鉛直方向に約60 nmまで収束される。ビームの収束は衝突点近傍に設置される8台の超伝導4極電磁石によって行なわれる。これらの超伝導電磁石は新たに設計・製作される。現在、設計は完了して実機の製作が進められている。本学会では実機の製作に先立ち、製作・低温試験を行なった超伝導4極電磁石であるQC1P及びQC1Eのプロトタイプ機について報告する。