MOD法を用いたピン導入YxGd(1-x)Ba2Cu3O7-δ線材の磁場中電流輸送特性

In-field current transport properties in MOD processed YxGd(1-x)Ba2Cu3O7-δ coated


榊原 崇志, 井上 昌睦, 横溝 孝明, 東川 甲平, 木須 隆暢 (九大); 木村 一成, 高橋 保夫, 小泉 勉, 長谷川 隆代 (昭和電線); 中村 達徳, 吉積 正晃, 和泉 輝郎 (SRL)


Abstract:本稿では、人工ピンを導入したYxGd(1-x)Ba2Cu3O7-(YGdBCO)線材の磁場中臨界電流特性について報告する。Zrを添加した原料溶液の使用や焼成プロセスの改良等により磁場中臨界電流特性の向上が得られており、例えば、77K、3Tでの臨界電流値は50A/cm-wを超えるに至っている。また、同線材の不可逆磁場は、10^8A/m2の臨界電流密度基準で約6.7Tとなっており、従来のYBCO線材で得られていた5Tに比べて1.7T程度向上している。当日は、臨界電流特性及びピンニング特性の詳細について報告する。
本研究の一部は、イットリウム系超伝導電力機器技術開発(M-PACC)の一環としてISTECを通じてNEDOからの委託を受けて実施するとともに、日本学術振興会の科研費(24760235)の助成を得て行ったものである。