高純度アルミニウムの電気伝導度の温度依存性

Temperature dependence of electrical conductivity of high purity aluminum


恵 智裕, 星河 浩介, 田中 一郎 (住友化学)


Abstract:高純度アルミニウムは高い電気伝導度、すなわち熱伝導度を有することから、熱伝達材や熱シールド材等として有用な材料の一つである。超電導用途等の各種用途における、熱伝達材や熱シールド材の実使用温度は、4.2K近傍の極低温から40Kを超える温度まで、様々な温度域がある。従って、電気伝導度の温度依存性を把握することは、材料選択や装置設計等において、重要な要素の一つとなる。上記背景において、4.2Kから296Kまでの温度域における高純度アルミニウムの電気伝導度を評価した。当社の所持する様々な純度のアルミニウムの板材を用い、純度ごとに系統立てて電気比抵抗および抵抗比(RR)を測定した。また、純度5Nおよび6Nの高純度アルミニウムに関しては、板厚の異なる試料の電気比抵抗および抵抗比を測定し、電気伝導度に与えるサイズ効果の温度依存性について考察した。