Effect of MgO impurity on the transport critical current density of malic acid-doped MgB2 wires
前田 穂 (日大); Kim Jung Ho (Wollongong 大); Heo Yoon-Uk (Pohang 理工大); Dou Shi Xue (Wollongong 大); 高野 良紀 (日大)
Abstract:不純物であるMgO生成の抑制、またはその大きさの制御は、MgB2線材の臨界電流特性改善における課題の一つである。本研究では、リンゴ酸を添加したMgB2線材をアルゴンと水素の混合ガス中で熱処理し、その組織と輸送臨界電流密度を評価した。MgOの生成量は、アルゴン中の水素濃度に依存し、また、走査透過電子顕微鏡を用いた観察から、その大きさは、30-50 nm程度であることがわかった。