Demonstration of a 275kV-3kA YBCO superconducting cable
八木 正史, 向山 晋一, 三觜 隆治, 劉 勁, 滕 軍, 中山 亮 (古河電工); 大熊 武, 丸山 修 (SRL); 青木 裕治 (昭和電線); 斎藤 隆 (フジクラ); 雨宮 尚之 (京大); 王 旭東 (早大); 早川 直樹 (名大)
Abstract: 高まる電力自給に応えて、275kV-3kA超電導ケーブルをM-PACCプロジェクトで開発してきた。このケーブルは1.5GWという送電線に匹敵する大容量で、将来の電力基幹線としての実用化が期待されている。
設計に必要な基礎技術は、電力試験、PD試験、交流損失試験、過電流試験などで蓄積され、その技術に基づいて、30mケーブルは設計され、製造された。ケーブル絶縁厚は、絶縁体の設計ストレスとIEC、JEC、他の超電導ケーブル試験に基づいた試験条件で決定した。また、このケーブルは63kA-0.6secの過電流試験にも耐えるように設計され、さらに、誘電損失と交流損失が275kV、3kAの課通電で、0.8W/m以下になるように設計された。これらの設計に基づき、30m超電導ケーブルは製作され、製造余長は設計どおりの特性を確認した。
古河電工では、30mケーブルと終端部、中間接続部の検証試験を2012年に瀋陽古河で実施する予定である。この30m検証試験では、長期の課通電試験を実施し、その条件は、3kAの電流と、30年の劣化を模擬した電圧とした。
本成果は、NEDOの委託による。