3A-a03

ヘリカル型核融合炉FFHRのマグネット設計の進展

Progress of superconducting magnet design for the helical-type fusion reactor FFHR


柳 長門, 田村 仁, 高畑 一也, 濱口 真司, 尾花 哲浩, 岩本 晃史, 力石 浩孝, 山田 修一, 三戸 利行, 今川 信作, 相良 明男 (NIFS)


Abstract:核融合科学研究所では、国内外の共同研究を通じて、ヘリカル(LHD)型核融合エネルギー炉FFHRの概念設計を鋭意進めている。FFHRの超伝導マグネットは、160 GJ程度に及ぶ磁気エネルギーを有するとともに、3次元形状の複雑なヘリカルコイルの工学設計が最重要課題である。コイルに用いる超伝導導体と冷却の方式として、現在、強制冷却LTS-CIC導体、間接冷却LTS導体、間接冷却HTS導体の3種類を候補として考え、それぞれについて必要な要素技術の検討と縮小導体の試験による導体開発を行っている。また、これらの各オプションに応じて、コイルの巻線構造や巻線方法に関する検討を行うとともに、電磁力支持構造物の応力解析を進めている。これらの研究の現状について紹介する。