2P-p33

複数積層させたタイル状バルク超電導体の着磁特性

Magnetization Characteristics of Arrayed and Stacked Bulk Superconductors


寺尾 悠, 関野 正樹, 大崎 博之 (東大); 手嶋 英一, 森田 充 (新日鐵)


Abstract:バルク超電導体は永久磁石よりも数倍強い磁束密度が得られることから, モータや磁気分離をはじめとした様々な産業用アプリケーションへの応用が期待されている。複数のバルクを並べて着磁することで, より広範囲に強い磁束密度を発生させることが可能である。しかしながら, バルク間の「継ぎ目」で発生磁束密度が減衰するため, 結果として一様な磁界を得ることが難しい。ここで, タイル状に並べたバルクを複数「積層」させて着磁すれば,一様な磁界を得るために有効であると考える。
 我々は複数のバルクを並べ, 積層させて着磁した場合のバルク超電導体の着磁特性について研究を行っている。本発表ではこれらを着磁した場合のバルク超電導体の直上における, 二次元磁束密度分布を計測・考察した結果について報告する。