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BaZrO3/YBa2Cu3Oy擬似多層膜の磁場中Jcに対する層厚および成膜温度の影響

Influence of layer thickness and growth temperature on in-field Jc in BaZrO3/YBa2Cu3Oy quasi-multilayered films


末吉 哲郎, 森 正吉, 土屋 啓介, 米倉 健志, 藤吉 孝則, 光木 文秋, 池上 知顯 (熊本大)


Abstract:BaZrO3を擬似層としたYBa2Cu3Oyとの擬似多層膜において,YBa2Cu3Oyの層厚や成膜温度によりBaZrO3ナノ粒子の導入の制御を試み,磁場中Jcに与える影響について調べた.
成膜温度780℃で作製した場合,測定温度77.3KにおけるJcの磁場角度依存性では,ランダムピンの振る舞いを示したが,測定温度65Kにおいては層厚が薄い試料ほどc軸方向にブロードなピークを示した.
一方,成膜温度810℃で作製した場合では,層厚が薄くなるにつれて77.3K, 65KのJcの磁場角度依存性において,c軸方向の顕著なピークが現れた.
これらの原因として,(1)YBCOの層厚が薄くなると,各層のBaZrO3ナノ粒子が膜厚方向に相関して配列しやすくなる,(2)成膜温度が低い場合には,BaZrO3付着原子の表面拡散距離が抑制されるために,BaZrO3ナノ粒子の空間分布はランダムになりやすいことが考えられる.