1D-p02

Ex-situ PIT法で作製したAg被覆(Ba,K)Fe2As2+Ag線材の輸送臨界電流密度

Transport Critical Current Densities of Ag-sheathed (Ba,K)Fe2As2+Ag Wires Prepared by an ex-situ PIT Process


戸叶 一正, 松本 明善, 熊倉 浩明 (NIMS)


Abstract:鉄系の超電導線材に関して従来にない高い輸送臨界電流密度(Tranport Jc)を測定したので、その結果を報告する。線材はAgを添加した(Ba,K)Fe2As2を対象としてex-situ PIT法で作製した。すなわち、前駆体となる粉末は溶融反応で作成したバルクから作成し、これを銀管に挿入したのち加工して線材(2 mm径)を作製した。焼結熱処理は850℃で行った。得られた最高のTransport Jc (core, 4.2 K))は自己磁界中で1.0X104 A/cm2 (Ic = 60.7 A)、10Tの磁界中で1.1X103 A/cm2 (Ic = 6.6 A)である。これらは鉄系線材で今までに報告された中で最も高い値である。鉄系の線材応用では輸送特性の向上が最も大きな課題である。発表ではさらなる特性改善の可能性、今後の展望などについても述べる。