内部拡散法(IMD)による37芯MgB2線材の作製

Fabrication of internal Mg diffusion (IMD) processed 37-core MgB2 wires


葉 術軍, 松本 明善, 戸叶 一正, 熊倉 浩明 (NIMS); 寺西 亮 (九大); 木吉 司 (NIMS)


Abstract:内部拡散法(Internal Mg diffusion, IMD)によるMgB2線材はMgをB層に拡散で供給するために体積の収縮が少なくなり、充填率が高くなるため、高い臨界電流密度が得られる。これは伝統的なPowder-In-Tube法MgB2線材の充填率低下の解決策として、注目されている。しかしながら、Mg棒の冷間での加工性は低いので、IMD法によるMgB2多芯線材の作製は重要な課題である。本研究では、Cu及びその合金が外部シース、Taが内部シースの37芯のIMD法MgB2線材を試作し、10T及び4.2Kで臨界電流密度として約60kA/cm2を得たので発表する。