Capacitive dilatometer for thermal expansion and magnetostriction measurements at ultra low temperatures
大西 孝信, 阿部 聡, 井上 大貴, 髙間 弘幸, 松本 宏一 （金沢大）
Abstract:熱膨張および磁気歪みは，物質のエントロピー・磁化の圧力変化と密接に関連しており，また，他の測定手段と比べ高精度の測定が可能である。したがって，極低温領域における量子相転移の研究を始めとする極低温物性測定では有効な手段である。我々はこれまでに，ミリケルビン温度領域での熱膨張・磁気歪測定から典型的な重い電子系物質CeRi_2Si_2の新しい量子相転移の可能性を指摘した。本講演では，この研究で用いたキャパシタンス式熱膨張・磁気歪測定装置の構造，性能およびバックグラウンドの温度・磁場依存性等を報告する。