Development of Y-based Superconducting Motor
山田 穣, 和泉 輝郎 (ISTERA); 岩熊 成卓 (九大); 石山 敦士 (早大); 植田 浩史 (阪大); 斉藤 隆, 塩原 融 (ISTERA)
Abstract:現在、Y系線材の長尺、量産化が進んできた。また、臨界電流などの向上が著しい。ここでは、こうした進展を含んだ機器に利用可能な線材の特性を用いて、500kW-5MW級のモータの設計、コイル作製、冷却について検討したので、その結果を報告する。従来のBi系線材と比べて、高温での磁場中臨界電流が1-2桁程度優れるため、40Kでの運転が可能であり、そのため効率も向上し、また、常電導機と比べて体格、重量も向上した。さらに、永久磁石式常電導機とその希土類元素(RE)使用量を比較すると、1/100程度大幅に使用量を減らすことができることも分かった。このため、Y系線材による超電導化で近年危惧されているRE問題にも効果が大きいことがわかった。以上、最新のY系線材の長尺特性を用いたモータの設計検討結果、今後の見通しについて述べる。