JT-60SA CS導体の製作とEF導体の東日本大震災による被災状況

Fabrication of CS conductors for JT-60SA and EF conductors affected by Great East Japan Earthquake


木津 要, 土屋 勝彦, 柏 好敏, 村上 陽之, 市毛 寿一, 淺川 修二, 吉田 清 (原子力機構)


Abstract:日本原子力研究開発機構では、メーカより納入された超伝導撚線とジャケットを研究所内の導体複合化設備で複合化し、コイルメーカに導体を支給している。2010年よりEFコイル実機導体の製作が開始され、2011年9月9日までに26本の導体が製作されている。一方、実機用CS導体製作は、2011年7月より開始された。CS用ジャケットは角型丸穴形状で捻れと偏芯が大きいこと、ジャケットの単位長が7mで13mのEF用に比べ短く、さらに角部は自動溶接できないため、溶接作業時間が長くなること、撚線をジャケットに引込む際に撚線とジャケットとのギャップが最小で0.55mmしかなく引込みに大きな力が必要になる可能性があることなどが課題であった。本講演では、CS導体の製作とEF導体の震災による被災状況について報告する。