TFA-MOD法YBCOテープ線材を用いた電流リードの開発⑥ (集合型超電導電流リードの作製と通電特性)

Development of current leads prepared by the TFA-MOD processed YBCO tapes ⑥ (Assembled superconducting current lead and its transport performance)


坂井 裕貴, 石井 雄一, 本橋 春樹, 山田 豊, 太刀川 恭治 (東海大); 小泉 勉, 引地 康雄 (昭和電線); 田村 仁, 三戸 利行 (NIFS)


Abstract: TFA-MOD法により作製したYBCOテープ線材を用いた2 kA級超電導電流リードユニットを組み合わせた集合型超電導電流リードを作製した。1.5〜2.4 kAの通電特性を持つ電流リードユニットを10組使用し、10角形状のCu電極の円周部に並行に配置しボルト接続した。液体窒素中、自己磁場下(@77 K, s .f .)において18 kAの直流通電し、集合型電流リード全体で4.3 mV程度の電圧が発生したが10分間の連続通電が行えた。集合型電流リードの77 K – 4.2 K間での熱侵入量は2730 mWと計算され、通電電流を18 kAとすると152 mW/kAとなるので、従来のCu製電流リード(1.2 W/kA)と比較した場合においては約1/10程度の値となる。