皆様
実用超伝導線材は複合材料であるため各相に不可避的に残留応力(歪)が存在し、
外部から応力や磁場等の擾乱が重畳すると、複雑な機械―電磁気特性が発現する。
この現象を正確に把握するためには超伝導相及び各相中の歪状態を定量的に知ることが
必要であり、最近では中性子や放射光(量子ビーム)を用いた高精度な実験が行えるように
なってきている。今後超伝導材料の工学的応用を進めるため、より定量的な応力・歪解析と
その機械特性、超伝導特性への影響を調べることが不可欠になってきている。
本調査研究会では,超伝導材料における応力・ひずみに関連した理学的、工学的な広範な
研究テーマについて具体的にひとつひとつの事例研究により量子ビームの利用方法について
理解を深め、施設・装置関係者、量子ビームを用いた材料研究者、超伝導装置・機器の設計・
製作者が一体となり量子ビームの有効な利用方法について検討する場としています。
初めての方も遠慮なくご参加下さい。
テーマ:核融合磁石導体への量子ビーム応用の期待と現状
日時:平成22年5月14日(金) 13:30−15:30
場所:低温工学・超電導学会(川崎市産業振興会館)のD会場 9階第2研修室
参加費:無料
プログラム
1. 開会の挨拶 ・・・・・淡路智(東北大学)
2. 講演(各30分)
講演(1)「ヘリカル炉FFHRの概念設計の現状と必要な超伝導マグネットおよび導体」
・・・・・柳 長門(核融合研)
講演(2)「核融合研における先進超伝導材料の研究開発の現状」
・・・・・菱沼 良光(核融合研)
講演(3)「量子ビームを用いたNb3Sn線材の3次元ひずみに関する研究の現状」
・・・・・小黒 英俊(茨城大学)
3. 委員会
(議題:研究会の規約、今後の方針についての打合せ)
4. 閉会の挨拶 ・・・・・鈴木 裕士(日本原子力機構)
オーガナイザー:長村光造(応用科学研究所)、鈴木裕士(日本原子力機構)、淡路智(東北大学)
申し込み・問合せ先:参加希望の方は、5月7日(金)までに、所属、氏名、連絡先(E-mail/電話番号)
を記載の上、下記宛先にお申し込みください。
(財)応用科学研究所 長村光造 代理:桂節子
Tel 075-701-3164 Fax 075-701-1217
E-mail rias.katsura@gmail.com