Detection of propagating normal-zones with pick-up coils in the LHD helical coils
今川 信作, 関口 温朗, 柳 長門, 三戸 利行 （NIFS）
Abstract:大型ヘリカル装置（ＬＨＤ）のヘリカルコイルには，常伝導伝播の位置を検出するためにコイル長手方向に約0.6 mピッチでピックアップコイルが設置されている。ヘリカルコイル導体は，超伝導撚線と高純度アルミニウム安定化材が並置されているため，常伝導転移時に電流重心が移動する。この際の僅かな磁場変化を検知することが位置測定の原理である。ピックアップコイルは，ヘリカルコイル外側の左右の角に交互に設置されており，左側と右側のピックアップコイルの信号レベルの差からヘリカルコイル断面内のどの位置を伝播したのかを推測することが可能である。これまでに観測した15回の常伝導伝播について，伝播位置を分析した結果を報告する。