Magnetic field shielding by ReBCO tape conductors
松本 真治, 木吉 司, 内田 公 （NIMS）
Abstract:コイル化された線材による磁場遮蔽、線材を貫く磁場の時間変化の問題が、HTS線材による超伝導コイルの設計・製作において議論されてきた。配向性の高い超伝導層をもつReBCOテープ線材を積層させ、磁場遮蔽について4.2Kで測定した。積層枚数に依存した磁場遮蔽がみられ、10Tを超える磁場中においても観測できた。また、定常磁場中においては、磁場遮蔽は時間依存性を示した。一方、ReBCOテープ線材の磁場捕捉について測定を行った。６０枚のReBCOテープ線材を積層させたものを磁場中冷却（11Tの磁場中で、4.2Kまで冷却）で着磁させ、表面位置で約2T（消磁直後）の捕捉磁場を観測した。ReBCOテープ線材はコイルへの応用とともに、線材を積層させてつくる擬バルク磁石への応用も期待できると考える。