TaバリアMgB 2 線材を用いた小パルスコイルの試作(6) 冷却構造と局所的温度上昇

Test of a small pulse coil using Ta barrier MgB 2 wire(6) Cooling structure and local temperature rise


浦竹 勇希寛, 中尾 彰浩, 田中 和英, 柁川 一弘, 船木 和夫 (九大); 岡田 道哉 (産総研)


Abstract:MgB 2線材は臨界温度が39Kと高く、液体水素温度レベルの温度領域に至る幅広い温度領域におけるコイル用巻線として期待されている。我々の研究グループでは、将来実用化されるであろうMgB 2コイルの安定性や保護対策の考え方を確立する基盤をつくるために、交流損失低減を目的として試作したCu-NiシースTaバリアMgB 2多芯線材による試験用小コイルを用いて、伝導冷却時の幅広い温度領域での過電流通電に対するコイル応答、温度分布を測定した。今回は、いろいろな冷却構造の巻線に対し、コイルの局所的な温度上昇について考察した。