嫌気/好気磁化活性汚泥法を活用した染料排水の脱色・分解処理

Decolorization and Biodegradation of Dye Wastewater by Anaerobic/Aerobic Magnetic Activated Sludge Process


正法地 美奈, 酒井 保藏 (宇都宮大); サハ ミヒル ラル (Dhaka University)


Abstract:染料廃水は生物学的な脱色・分解処理が困難とされているが、磁気分離によって運転管理が容易な生物学的水処理法である磁化活性汚泥法を適用して脱色・有機物分解を検討した。曝気と非曝気時間を制御することで嫌気条件で生分解により脱色を進行させ、好気条件で有機物の分解を進行させた。染料の種類によって50〜80%程度の脱色と80%以上のCOD成分(有機物)除去をおこなうことができた。バルキングなどの運転トラブルは発生せず、また、微生物の増殖と自己消化をバランスさせることで水処理にともなう余剰汚泥の発生ゼロで継続的に水処理することができた。