Structural design of superconducting magnets for a rotating gantry in heavy particle radiotherapy
尾花 哲浩 (NIFS); 荻津 透 (KEK)
Abstract:粒子線がん治療では、患者の体軸を中心にして、360度回転することが可能な装置である“回転ガントリー”を使用することで、任意の方向から粒子ビームを患者に照射できるため、より効率の良いがん治療が可能となる。現在稼動中の陽子線用回転ガントリーには、鉄を用いた常伝導マグネットが使用され、装置の直径が約10 m、総重量が約100tの規模となっている。今後開発が期待されている重粒子線用回転ガントリーには、陽子線より数倍もの高いエネルギーの重粒子に対応するため、より一層の大型化、重量化が必要となる。そこで、本研究では、重粒子線用回転ガントリーの軽量化及び小型化を目指すために、重粒子線用回転ガントリーに装備する超伝導マグネットの開発研究を進めている。本講演では、重粒子線用回転ガントリーに装備する超伝導マグネットの構造設計について発表する。