ジェリーロール法によるNb3Sn超電導線材の作製条件と組織

Structures in Jelly Roll processed Nb3Sn wires prepared by different procedures


太刀川 恭治, 安藤 智紘, 金田 尚也, 柴山 拓也 (東海大); 竹内 孝夫 (NIMS )


Abstract: Sn-Ta系、Sn-B系及びSn-Nb系シートを用いて作製したジェリーロール法Nb3Sn線材におけるシート組成、線径、熱処理条件等の諸条件の線材組織に対する影響について研究した。Sn-Ta系及びSn-B系シートではTa及びBが10-20at%、Sn-Nb系シートではNbが5-10at%が最適な組成であることが判った。線径は1.2-1.8mmの間では細くなるほどNb3Sn層の面積比が増してJcが高められた。線径が細くなるほど拡散効率が高められる結果と考えられる。さらに熱処理におけるNb3Sn層の生成過程を研究した結果についても報告する。