超伝導バルクのJc分布とパルス着磁特性 (2) − Jc直接測定との比較 −

Jc distribution and trapped field distribution by pulsed field magnetization in superconducting bulk (2) − The comparison with direct measurment of Jc −


古田 大樹, 荒屋敷 貴大, 内藤 智之, 藤代 博之 (岩手大)


Abstract:前回の学会で、直径45mm、厚さ18mmの Gd 系超伝導バルクを厚さ方向に3枚にスライスし、その捕捉磁場分布が厚さ方向に関連していることを報告した。
これまでの一連の研究で、パルス着磁による捕捉磁場分布には不均一が大きく、この不均一分布と超伝導バルクのJc 分布にどのような関係があるかは興味深い問題であるが、類推の域を出なかった。
そこで本研究では、スライスしたうちの1枚をさらに厚さ方向にスライスし、厚さ2mmの薄板バルク超伝導体のパルス着磁特性を調べた。
さらに、薄板バルク超伝導体を小片に切断してSQUIDで磁化測定を行い、臨界電流密度を算出した。直接測定したJc分布と捕捉磁場分布との関係を明らかにする。