Bi-2223のSrとCaの置換効果によるTcの変化

Changing of Tc by substitutional effect of Ca for Sr of Bi-2223


森 友祐, 池田 博 (筑波大)


Abstract:i-2223は110Kの超電導転移温度(Tc)を持ち、超電導ケーブルなどに実用化されつつある超電導体である。我々はこのBi-2223についてBi1.84Pb0.34Sr1.91-xCa2.03+xCu3.06Oy(0≦x≦0.06)という組成でSrサイトの一部をCaに置換し、Tcに変化が見られるかどうか実験を行った。磁化特性からTcを求めた結果、x=0.02でTcは0.5K程度上昇したことがわかった。過去に行われたCaサイトの一部を他の元素に置換する実験と今回の実験から求めたTcを比較し、Tcの変化にどのような違いがあるかその要因について検討を行った。