絶縁ありMgB2並列導体で巻線したコイルの開発(2) -交流損失特性-

Development of an MgB2 coil wound with a parallel conductor composed of tapes with insulation 2 -AC loss properties-


文 太俊, 吉留 佑介, 松島 健介, 川越 明史, 川畑 秋馬, 住吉 文夫 (鹿児島大); 柳 長門, 三戸 利行 (NIFS); 松下 照男, 小田部 荘司, 木内 勝 (九工大); 田中 和英 (日立)


Abstract: MgB2丸線材を圧延してテープ形状にすることにより、MgB2線材の性能を向上させることを提案している。本線材はin-situ法線材であり、圧延後に熱処理を行う。この線材を用いた大容量導体の開発を目指し、まず、アスペクト比2のテープ線2本を用いた並列導体でコイルを巻線した。線材間で均流化するように、コイル中央で2本の線材を転位させている。今回は、100Aの直流バイアス電流に振幅1.4〜20Aまでの交流電流を通電して交流損失の測定を行った。測定された交流損失は、周波数に依存せず電流の2.4乗に比例する成分が支配的であった。また、安定化材としての銅の渦電流損失も観測された。詳細は当日報告する。