Study on crystal growth of YBa2Cu3Oy coated conductors derived from TFA-MOD method
中岡 晃一, 吉積 正晃, 薄井 友紀江, 和泉 輝郎, 塩原 融 (SRL)
Abstract:我々は、TFA-MOD法によるYBCO線材作製において、原料溶液組成比を従来のY : Ba : Cu = 1.0 : 2.0 : 3.0からY : Ba : Cu = 1 .0 : 1.5 : 3.0 (Ba-deficient)にすることにより、YBCO膜の臨界電流密度特性を向上させることに成功した。また、Ba-deficient原料溶液を用いた場合、本焼成のプロセス時間も従来の原料溶液よりも短縮され本焼プロセスの高速化が期待できる。本研究ではYBCO線材の高特性化および製造速度の高速化のため、TFA-MOD法において原料溶液組成がYBCO膜の結晶成長過程に与える影響を検討した。