TaバリアMgB2線材を用いた小パルスコイルの試作 (3) 過電流による熱暴走特性

Test of small pulse coil using Ta barrier MgB2 wire 3. Thermal runaway with an excess current


中尾 彰浩, 久保 輝朗, 浦竹 勇希寛, 田中 和英, 岩熊 成卓, 柁川 一弘, 船木 和夫 (九大); 岡田 道哉 (日立); 熊倉 浩明 (NIMS ); 三戸 利行 (NIFS); 林 秀美 (九州電力)
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Abstract:MgB2線材は臨界温度が39Kと高く、液体水素温度レベルの温度領域に至る幅広い温度領域におけるコイル用巻線として期待されている。我々の研究グループでは、将来実用化されるであろうMgB2コイルの安定性や保護対策の考え方を確立する基盤をつくるために、交流損失低減を目的として試作したCu-NiシースTaバリアMgB2多芯線材による試験用小コイルを用いて、伝導冷却時の幅広い温度領域における掃引通電や過電流通電に対するコイル応答、温度分布を測定した。今回は、各温度における許容発熱等の安定化指標についての検討結果を報告する。