ポインチングベクトル法を用いた超伝導コイルの異常監視・診断システム - 高感度化 -

A Quench Monitoring System of Superconducting Coils by Using the Poynting’s Vector Method - improvement of sensitivity -


上之原 伸一, 羽生 大仁, 木元 武尊, 川越 明史, 住吉 文夫 (鹿児島大); 岡元 洋 (九州電力)
k6224561*kadai.jp


Abstract: ポインチングベクトル法を用いた超伝導コイルの異常を検出するシステムの開発を行っている。これまでに、本システムで、超伝導コイルに非接触で異常を検出でき、その場所も推測できることを示している。
 これまでの実験では、小型のシステムであったこと、ポテンシャルリードで1ターンコイルに相当する電界を測定していたことから、信号レベルが低く、高い測定技術を必要としていた。したがって、本システムを、実機に適用する場合には、感度が非常に重要となる。
 そのため、今回は、上記の場合を想定し、感度を上げる手段について理論と実験の両面から検討を行った。その結果、ポテンシャルリードを複数ターンのコイル形状にすることで感度が向上することを示した。