拡散法Cu安定化V-Ti 合金多芯線

Cu stabilized V-Ti alloy multifilamentary wire


竹内 孝夫, 瀧川 博幸, 伴野 信哉 (NIMS ); 中川 正規, 岩谷 雅義, 井上 廉 (徳島大); 菱沼 良光, 西村 新 (NIFS)
TAKEUCHI.Takao*nims.go.jp


Abstract:我々は、低放射化超伝導材料として拡散法によるV-Ti合金の多芯線化に関する研究を実施している。一昨年、Ti/V単芯六角ロッドを出発材料に選び、これを多数本束ねてCu/V2重管に挿入後静水圧押し出しし、伸線加工してシングル(1次スタック)線を作製し、シングル線を拡散熱処理を施してその超伝導特性について報告した。今回は、6角成形したシングル線を多数本束ねてCu管に挿入、静水圧押し出し、伸線加工を実施してマルチ線を試作した。線径が3.98mmφで850℃-5hの合金化・拡散熱処理を施し、その後も、伸線途中で400℃-24hの析出熱処理を施して、Cu安定化V-Ti 合金多芯線を試作した。シングル線で合金加熱処理を施した試料と比較しつつマルチ線の超伝導特性を評価したので報告する。