Nb3Sn線材のための実用ブロンズ合金の組織と冷間加工性

Microstructure and cold-workability of practical bronze alloy for Nb3Sn conductor.


谷口 博康 (大阪合金); 菊池 章弘, 吉田 勇二 (NIMS ); 長村 光造 (応用科学研); 佐伯 伸二, 文珠 義之, 水田 泰次 (大阪合金)
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Abstract:現在、ブロンズ法Nb3Sn線材は実用線材として既に多くの高磁場超伝導磁石に応用されており、また最近では、ITER計画により従来にない多量の線材が求められる状況下にある。
その前駆体複合加工に対してブロンズ自身の加工性が大きな影響を与えることは言うまでもない。
臨界電流密度の向上に関わるブロンズ合金の高Sn濃度化も塑性加工性の確保が実現の鍵であり、ブロンズ合金そのものの材料科学的知見を得ることが重要となる。
今回、量産型各種Sn濃度ブロンズ合金(?16wt%Sn)の鋳造・溶体化・加工・再結晶の各ステージにおける組織を系統的に評価した。
さらには組織と伸線加工性の関係についても調査した。