Dy系酸化物超電導バルクの破壊に及ぼす影響因子

Influential parameters of fracture behaviors of Dy123 bulks


村上 明, 大高 健 (弘前大); 岩本 晃史 (NIFS)
amura*cc.hirosaki-u.ac.jp


Abstract:本研究では,気孔を含む従来のDy系バルク(従来材)と新規製法により気孔を殆ど含まない緻密質のDy系バルク(緻密材)の微視組織や破断面の解析を通して,バルクの破壊に及ぼす影響因子について検討した.き裂の進展に伴い破断面上に形成されたパターンを観察したところ,従来材では,数百ミクロンの大きさの気孔からき裂が発生した形跡を確認することができた.一方,緻密材では,結晶成長後のバルクに微細なDy211第2相粒子を分散させるために添加されたPtが破壊の起点となり得ることが新たに明らかとなった.