Low temperature thermoacoustic Stirling engine
長谷川 大地, 琵琶 哲志 (東北大)
hasegawa*amsd.mech.tohoku.ac.jp
Abstract:熱音響エンジンの臨界温度比はどこまで下げることができるのだろうか.我々はループ管と共鳴管を組み合わせたタイプの熱音響エンジンを対象とし,第二蓄熱器を設置するという方法で臨界温度比を下げることを試みた.熱音響エンジンのQ値に着目することで,室温での散逸の程度,蓄熱器内でのエネルギー変換の活発さの二つの要素を調べ臨界温度比を確認した.管内に第二蓄熱器を設置すると,蓄熱器一つの場合と比べて室温での散逸が大きくなる一方,系でのエネルギー変換が活発になることが分かった.この結果を基に,臨界温度比1.76 (温度差226 K)の熱音響エンジン (TC = 298 K) において,臨界温度比を 1.19 (温度差57 K) まで下げることができたので報告する.