20m級直流超伝導送電ケーブル試験装置における冷却過程

Effect of Cooling Process in 20 m class DC Superconducting Cable Test Stand


浜辺 誠, 藤井 友宏, 杉野 真, 佐々木 淳, 杉本 達律, 渡邉 裕文, 河原 敏男, 山口 作太郎 (中部大); 石黒 康英 (JFEスチール); 川村 邦明 (前川)
hamabe*isc.chubu.ac.jp


Abstract:超伝導送電ケーブルはできる限り長時間冷却状態にあることが望ましいが、点検・修理時などには昇温する必要がある。したがって、超伝導送電ケーブルの実用化のためには、このような冷却サイクルに対する影響がほとんどないということが望まれる。中部大学の20m級直流超伝導送電ケーブル試験装置において、これまで3回の冷却・通電試験を行ってきた。低温窒素ガスによる冷却時には低温配管各部の温度だけでなく、ケーブルの電気特性も計測し、冷却過程の状況を監視している。一方、本装置のケーブル配管には基本的に直管を使用し、ケーブルの冷却による収縮を一部のベローズで吸収する構造としている。本講演では、冷却過程でのベローズの動作や超伝導転移の状況、および冷却サイクルによる超伝導特性への影響について報告する。