Suitable PM arrangement and HTS bulk shape for improving levitation force in a magnetic levitation type seismic isolation device
津田 理, 佐々木 修平, 島田 健作, 谷貝 剛, 濱島 高太郎 (東北大); 山田 高之, 安井 健治 (奥村組)
tsuda*ecei.tohoku.ac.jp
Abstract:HTSバルク体と永久磁石で構成される磁気浮上型超電導免震装置を実用化する際には、バルク体を低温容器に収納し、冷凍機で伝導冷却する必要がある。このため、永久磁石とバルク体間のreal gapは、永久磁石と低温容器間のair gapに、低温容器の真空層の厚さなどを加えたものとなり、7,8mm程度は必要となる。これまでに、超電導免震原理検証用小型モデル装置を用いた浮上力特性試験を実施しているが、この時に得られた10kN/m2という一般住宅や半導体製造装置の支承を可能とする単位床面積(バルク体面積)当りの浮上力は、real gapが2mmの場合のものであり、real gapが5mmになると、1kN/m2程度以下にまで減少してしまう。よって、本装置を実用化するには、より大きなgap時に、同等かそれ以上の大きな浮上力を発生できる様にする必要がある。そこで、本研究では、超電導免震装置の免震特性に悪影響を及ぼさないことを前提に、浮上力改善に適した永久磁石配置やバルク体形状について検討を行ったので、その結果について報告する。