複数パルス磁場印加による大型超伝導バルクの総磁束量の増大効果

Enhancement of total trapped flux on large HTSC bulk magnetized by multi pulse technique


藤代 博之, 欠端 浩介, 内藤 智之 (岩手大); 柳 陽介, 伊藤 佳孝 (イムラ材研)
fujishiro*iwate-u.ac.jp


Abstract:大型超伝導バルク磁石は、捕捉磁場、総磁束量ともに増加出来る可能性を秘めているが、パルス着磁では実現が難しいという問題があった。
本研究では、直径65 mmの超伝導バルクへ複数のパルス磁場を印加して、総磁束量の向上を検討し、磁場中冷却着磁(FCM)による総磁束量との比較を行った。
その結果、40 Kでの複数パルス磁場印加による総磁束量は、48 KでのFCMによる総磁束量とほぼ等しい値を示すことが分かった。
FCMではフープ力によりバルクが割れる問題があり、複数パルス磁場印加法は総磁束量の増大に対する1つの可能性を提案している。