Fundamental Study on Magnetic Separation of Organic Dyes
方 美娜, 三島 史人, 秋山 庸子, 西嶋 茂宏 (大阪大学)
fangmeina2006*yahoo.co.jp
Abstract:染料を含む着色排水は代表的な難分解性排水であり,既存の処理技術では、処理後にも水溶性の難分解性着色成分が残留することが多く、更に、処理に長い時間を要したり,処理システムが複雑であったり、膨大な量の固形廃棄物が生じたりするという問題点がある。そこで、本研究では高効率かつ高速処理が可能で、装置がコンパクトであるという利点を有する磁気分離法に着目した。磁気分離には被分離物質に強磁性粒子を付着させて強磁性を付与する磁気シーディング技術と超電導磁石を用いた磁気分離技術が必要である。染料の分離のためには、まず磁気シーディングのメカニズムを明らかにし、対象となる染料に応じた磁気シーディング法を設計することが必要である。本研究では、工業分野でよく使われている代表的な8種類の染料について、染料と強磁性粒子の相互作用について検討した。更に超電導磁石を用いた装置により、連続的処理の可能性を検討した。