超伝導バルク磁石を用いた磁気分離によるめっき廃液中のニッケルの回収

Collecting Nickel Element from Waste Solution of Plating Process by Magnetic Separation with Superconducting Bulk Magnet


田中 克昌, 木村 貴史, 三村 大樹, 福井 聡, 小川 純, 佐藤 孝雄, 大泉 学, 岡 徹雄 (新潟大); 山口 貢 (超電導機構); 寺澤 俊久 (イムラ材研); 辻村 盛夫 (愛知技研)
f08e073f*mail.cc.niigata-u.ac.jp


Abstract:無電解ニッケルめっきは複雑な形状の製品にも均一に被膜し、防錆は勿論耐食性や硬度に優れることから電子産業や自動車産業において広く利用されている。それに伴い使用済みめっき液(めっき廃液)の処理が大きな問題になっており,ニッケルを回収して再利用するための新たなプロセスの確立が望まれている。
本研究ではニッケルがもつ磁性に着眼した。ニッケルを含む沈殿などの化合物ではわずかながら磁性を持つことが期待できるので、超伝導バルク磁石の強磁場での吸着が可能になると考えた。超伝導バルク磁石による磁気分離によってめっき廃液よりニッケルを回収・再利用することがねらいである。