Study of non-contact momentum transfer for superconducting flywheel
田中 優 (芝浦工大)
m208017*sic.shibaura-it.ac.jp
Abstract:現在のエネルギー消費社会において電力は生活にとても欠かせないものとなっている。しかし、現実はその多くを有効に活用できないまま消滅してしまうものが多い。例えば、発電所から供給される電力は日中の消費ピークを元に出力を設定するため、人が殆ど活動しない深夜帯においては電力が無駄になる。そこで、最近では超伝導技術を利用した電力貯蔵によって、電力負荷のバランスをとろうとする動きが見える。その1つが超伝導フライホイールである。超伝導フライホイールとは、軸受け摩擦抵抗の無い超伝導磁気軸受けを用いたフライホイール式の電力貯蔵装置である。モーターによりフライホイールを回転させ、電力をフライホイールの回転エネルギーに変換、モーターを発電機に見立ててフライホイールから電力を取り出すのがその装置の原理である。現在の超伝導フライホイールはフライホイールとモーターが同じ軸で接続された状態を想定しているが、モーターはフライホイールの回転維持を阻害する要素であり、必要なときに自動車のクラッチのようにフライホイールとモーターが接続できるような方法が必要である。本研究は電力貯蔵装置である超伝導フライホイールに用いる非接触伝達機構について簡単な評価装置を用いて実験、評価を行った。