Axial strain dependence of in-field critical current of PLD-GdBCO/IBAD coadted conductors
今村 和孝, 東川 甲平, 井上 昌睦, 木須 隆暢 (九大); 衣斐 顕, 宮田 成紀, 山田 穣, 和泉 輝郎 (SRL)
imamura*ees.kyushu-u.ac.jp
Abstract:PLD/IBAD法によって作製されたGdBCO線材について、一軸引張・圧縮歪印加時の磁界環境下におけるIc値について実験的に明らかとした。磁場環境下では歪の影響が大きく、定性的に圧縮、引張共に磁場が強くなるほど歪に対する臨界電流密度Jcの低下率が増した。20%程度低下が見られる条件下にあってもJc変化の可逆性があることを確認できた。一般には弱い引張歪印加時にJcの歪み依存性はピークを示す。しかし、試料によっては、低磁界中で圧縮歪側に再びピークを示すなど単調では無い振る舞いを示した。この事は、歪みによるJc変化に対して、二つの競合するメカニズムの存在を示唆している。
本研究は,イットリウム系超電導電力機器技術開発の一環としてISTECを通じてNEDOからの委託を受けて実施するとともに,日本学術振興会の科研費(20360143)の助成を得て行ったものである。